遺産相続・遺言作成ネット相談室イメージ

遺産相続の基礎知識

認定死亡は失踪宣告と何が違うのか?

実際に死亡が未確認であっても死亡したものとして扱われる制度として「認定死亡」があります。ここでは,認定死亡は失踪宣告とどこが違うのかについて,東京 多摩 立川の弁護士がご説明いたします。

(著者:弁護士

認定死亡とは?

戸籍法上の制度として,「認定死亡」という制度があります。

死亡したことは確実であるが,災害や事故などのため遺体を発見できないという場合があります。

遺体を発見できない以上,死亡診断書等を作成できないので,通常であれば戸籍に死亡の記載をすることができないのですが,死亡したことが確実であるのに,戸籍に反映できないとなると不都合を生じるおそれがあります。

そこで,そのように死亡したことが確実であるが遺体を発見できないという場合に,官公庁による死亡の報告によって,その人を死亡したものとして戸籍上も取り扱うことができるという慣行を法的に認めた制度が,認定死亡という制度です。

認定死亡がなされれば,相続も開始することになります。

認定死亡と失踪宣告の違い

実際に死亡したかどうかが未確認であっても,死亡したものとして取り扱う法制度として,認定死亡のほかに,失踪宣告という制度もあります。

認定死亡も失踪宣告も,実際に死亡したかどうかを確実に証明することができないために,死亡した蓋然性があるという,いってみれば推論を根拠として,ある人を死亡したものとして取扱い,法的な安定性を確保しようとする制度であるという点では共通性があります。

もっとも,認定死亡と失踪宣告には,以下のような違いもあります

死亡の確実性の程度

認定死亡は,前記のとおり,死亡したことが確実といえる場合に用いられますが,他方,失踪宣告の場合は,生死が不明であるという場合にも利用することができます(ただし,実際には死亡が確実と言える場合に利用されることが多いでしょう。)。

認定機関

認定死亡の場合は官公庁が死亡を認定して戸籍事務を取り扱う市町村長に報告することによって戸籍上死亡として取り扱われることになりますが,失踪宣告の場合には家庭裁判所が裁判で決定するものであるという違いもあります。

法的効果

法的な効果の面でも違いがあります。認定死亡も失踪宣告も死亡として取り扱うという点では同じですが,認定死亡の場合には死亡を「推定する」ものであるのに対し,失踪宣告の場合には死亡したものと「みなす」ことになります。

どういう違いかというと,「推定する」という場合には,反対の証拠を挙げれば推定を覆すことができるのに対し,「みなす」という場合には,反対の証拠を挙げただけでは覆すことができないということです。

具体的にいうと,死亡として取り扱われた人が実は生きていたという場合,認定死亡の場合にはその人が生きていたことを証明すれば,認定死亡は取り消されます。つまり,戸籍の死亡の記載は訂正されるということです。

これに対し,失踪宣告の場合には,その人が生きていたことを証明したとしても,それだけで失踪宣告が取り消されることはありません。

極端にいうと,生きていた人本人が取り消してほしいといっても取り消されないということです。

失踪宣告を取り消してもらうためには,再度裁判(失踪宣告取消しの審判)をしないといけないということです。

この記事がお役にたちましたらシェアお願いいたします。

遺産相続のことならLSC綜合法律事務所にご相談を!

遺産相続問題でお困りの方がいらっしゃいましたら,東京 多摩 立川の弁護士 LSC綜合法律事務所へお気軽にご相談ください。

>> 弁護士による遺産相続問題の法律相談

LSC綜合法律事務所

所在地:〒190-0022 東京都立川市錦町2丁目3-3 オリンピック錦町ビル2階
ご予約のお電話:042-512-8890

>>

代表弁護士 志賀 貴

日本弁護士連合会:登録番号35945(旧60期)
所属会:第一東京弁護士本部および多摩支部

>> 日弁連会員検索ページから確認できます。

アクセス

最寄駅:JR立川駅(南口)・多摩都市モノレール立川南駅から徒歩5~7分
駐車場:近隣にコインパーキングがあります。

>> LSC綜合法律事務所までのアクセス

弁護士による遺産相続のご相談のご予約は 042-512-8890

このページの先頭へ