遺産相続・遺言作成ネット相談室イメージ

遺産分割

遺産分割とはどのような手続なのか?

遺産争いを解決するための法的手続として「遺産分割」があります。ここでは,遺産分割とは何かについてご説明いたします。

(著者:弁護士

遺産分割とは?

相続において遺産がある場合,相続人間で,この遺産(相続財産)をめぐって紛争が生じる場合があります。いわゆる遺産争いです。

遺産争いは,ときに非常に大きな紛争に発展する場合があります。そのため,相続を揶揄して「争続」などと呼ばれることもあるほどです。

そこで,は,この相続人らによる遺産争いを解決するために,「遺産分割」という制度を用意しています。

>> 遺産相続紛争・遺産争い(争続・争族)とは?

遺産分割の効果

複数の相続人がいる場合,相続財産は,これら複数の相続人(共同相続人)に法定相続分の割合で共有されることになります。

もっとも,これは一時的なものです。各個別財産がそれぞれの共同相続人に確定的に分配されるのは,原則として,この遺産分割を経た後になります。

したがって,遺産分割は,相続財産の帰属を確定させるという効果を持っています。

例えば,相続財産として土地があったという場合に,相続が開始されると,この土地は,一時的に共同相続人全員で共有されるという状態になりますが,その後,遺産分割である1人の相続人にその土地を相続させるということに決まった場合には,共有状態が解消され,その1人の相続人がその土地を単独で相続することになります。

>> 遺産分割をするとどのような効果を生じるのか?

遺産分割の対象

前記のとおり,被相続人が有していた財産は,いったんは相続人間の共有になるものの,遺産分割によって確定的に分配されることになります。

ただし,金銭債権など,そもそも相続の開始によっても共有とはならずに,相続開始と同時に各共同相続人に当然に法定相続分に応じて分割されると解されているものもあります。

上記の金銭債権等の相続財産については,遺産分割を経ることなく,各共同相続人に法定相続分に応じて分割されたものが帰属することになります(最一小判昭和29年4月8日最二小判昭和34年6月19日等)。

したがって,原則として,上記のような相続開始と同時に当然に分割される相続財産については,遺産分割は不要ということになります。

ただし,上記のような当然に分割される相続財産も,遺産分割の手続に持ち込まれることになれば,遺産分割手続の対象となることはあります。

また,相続財産そのものではなく,相続財産に代わる財産的利益(代償財産)は,その利益を受領する権利を有する相続人固有の財産であり,特別の事情がない限り,原則として,遺産分割の対象とはならないと解されています。

>> 遺産分割の対象となる財産の範囲

遺産分割の手続

被相続人は,遺言で,遺産分割方法を指定することができます。この遺産分割方法の指定があれば,これが相続においても優先されることになります。

もっとも,遺産争いが大きな紛争に発展するのは,通常は,上記のような遺言がない場合です。そのような場合にとりうる方法としては,遺産分割の協議と裁判手続があります。

遺産争いが生じた場合,まず,共同相続人間で遺産分割について協議を行うことになります。つまり,裁判手続をとらずに,話し合いをするということです。

民法上,裁判手続をする前に,まずこの協議をしなければならないものと定められています。協議によって遺産分割することを「協議分割」と呼ぶことがあります。

協議が調わなかった場合やそもそも協議に応じない相続人がいるなどの理由から協議ができなかった場合には,裁判手続を利用することができます。

遺産分割の裁判手続には,調停審判があります。家事事件には,調停前置主義といって,審判を行う前にまずは調停を必ず行わなければならない類型の事件がありますが,遺産分割事件には調停前置主義はとられていません。

したがって,調停を申し立てずに,最初から審判を申し立てることも可能です。ただし,実際には,調停をせずに審判を申し立てたとしても,裁判所の職権で,まず調停が試みられるのが通常です。

遺産分割調停では,裁判官または裁判所の選任した調停委員が,共同相続人の間に入って話し合いを調整していくという手続です。

あくまで話し合いですので,話がつかなければ審判に移行することになります。調停によって遺産分割することを「調停分割」と呼ぶことがあります。

遺産分割審判は,各共同相続人が,訴訟のように主張やそれを裏付ける資料の提出をし,それらや話し合いの内容に基づいて,裁判官が遺産分割方法を決定するという手続です。

審判によって遺産分割することを「審判分割」と呼ぶことがあります。

>> 遺産分割の手続の流れ

この記事がお役にたちましたらシェアお願いいたします。

遺産分割のことならLSC綜合法律事務所にご相談を!

東京 多摩 立川の弁護士 LSC綜合法律事務所では,遺産分割に関する法律相談やご依頼を承っております。

遺産分割をお考えの方がいらっしゃいましたら,東京 多摩 立川の弁護士 LSC綜合法律事務所にお任せください。ご相談のご予約は,【042-512-8890】までお電話ください。お待ちしております。

>> 弁護士による遺産相続問題の法律相談

LSC綜合法律事務所

所在地:〒190-0022 東京都立川市錦町2丁目3-3 オリンピック錦町ビル2階
ご予約のお電話:042-512-8890

>>

代表弁護士 志賀 貴

日本弁護士連合会:登録番号35945(旧60期)
所属会:第一東京弁護士本部および多摩支部

>> 日弁連会員検索ページから確認できます。

アクセス

最寄駅:JR立川駅(南口)・多摩都市モノレール立川南駅から徒歩5~7分
駐車場:近隣にコインパーキングがあります。

>> LSC綜合法律事務所までのアクセス

弁護士による遺産相続のご相談のご予約は 042-512-8890

このページの先頭へ